当方ギャラリー、そして京都では初開催となります抽象画家U-kuさんの個展です。水彩絵具を絶妙なバランスで混合し、独特の淡い色調を明暗巧みに操り、にじみやカスレ、勢いの抑揚などを駆使した美しくも力強い作品たちをこの機会に是非ご覧ください。
※会期途中より通販も承りますので、フォローよろしくお願いいたします。
U-ku solo exhibition “Unwind” 専用問い合わせフォーム
※案内ハガキのご希望(ご来場予定者)、作品リストなどのお問い合わせはお気軽にこちらからどうぞ。
■プロフィール
U-ku(ユーク)
1989 兵庫県神戸市出身
2012 神戸女学院大学 文学部英文学科卒業
【近年の代表的な活動履歴】
2019 日本橋 ArtMall 個展(以降2021 年まで毎年開催)
韓国 アートフェア「Art:gwangju19 」招待参加
2021 銀座 中和ギャラリー 個展(以降毎年開催)
ミラノ MADS MILANO 企画グループ展
天王洲アイル 寺田倉庫企画 「Unlimited」企画グループ展
福岡 Between the arts 企画「artworks fukuoka」企画グループ展
ベネチア ARTE DESIGN VENEZIA「The Wonderland」参加
神戸 World times 個展(以降毎年開催)
銀座 JAAT主催「100人10」選出
2022 天王洲アイル WHAT CAFE×WATOWA GALLERY 企画展
銀座 美の起原 奨励賞受賞者展
渋谷 東急プラザ渋谷 個展
2023 銀座 POLA MUSEUM ANNEX 企画グループ展
大阪 アートフェア「Study:大阪関西国際芸術祭」出展
銀座 Artfield Dutch Auction ART NOW vol.2 出展
大阪 阪神百貨店 「第3回OSAKA ART FES HANSHIN」
2024 大阪 laugh & peace art gallery osaka 個展
銀座 東急プラザ銀座 Art Gallery 個展
銀座 美の起原 大賞受賞記念個展
【代表的な受賞歴】
第11回 2023 美の起原展 大賞
第3回日本文藝アートコンペティション 最優秀賞
イタリア ARTE DESIGN VENEZIA「 the Wonderland」 準グランプリ
【代表的なコラボ・企業案件・誌面掲載・メディア出演等】
2021 U-ku×Pigment Tokyo ライブペイント(寺田倉庫)
タワーマンションアートプロジェクト(新都市生活研究所, Between the arts)
青山美智子著「赤と青とエスキース」装画提供(PHP 研究所)
2022 青山美智子× U-ku 共著詩画集 出版(7月,12月に各1冊)(PHP 研究所)
2023 三井グループ社内報「MITSUI Field」特集掲載
東京新聞「私の東京物語」全10 回掲載
ぶらり途中下車の旅 出演
2024 FM OSAKA「marche coucou」出演
Art Collectors 美の起原大賞受賞インタビュー 掲載
■ステートメント
U-ku の作品は、「孤独の再定義」をテーマとしている。
U-ku は幼少期に海外へ移住した際、文化や言語の違いから生じる孤独を経験し、帰国後には「帰国子女」としての心情的な孤独を味わった。その後も幾度となく感じた多様な孤独は、いずれも集団の中にいるからこそ生まれたものだった。
哲学者の三木清(みき きよし、1897-1945)は、孤独について「孤独は山になく、街にある。一人の人間にあるのではなく、大勢の人間の『間』にあるのである」と述べている。現代社会では、無数の世界と容易につながることができ、否応なしに多くの人々の間に立たされるソーシャルネットワーキングサービス(SNS)が身近に存在している。このような環境の中で生きる現代人もまた、孤独を抱えているのではないだろうか。
「孤独」と聞くと、多くの人は否定的な感情や状況を思い浮かべるだろう。辞書には「仲間や身寄りがなく、ひとりぼっちであること。思うことを語ったり、心を通い合わせたりする人が一人もなく寂しいこと」と記されている。一方で、「孤独」を英語に訳すと、主に loneliness, solitude, isolation, alone の4つの単語が挙げられる。その中で特に注目したいのが solitude だ。この言葉には、「自身を振り返り、内省を深める時間」という意味も含まれている。その内省の過程において、私たちは自身の記憶や経験と向き合い、普段は意識しないような偶然の出来事や感情に気づくことがある。これらの不随意に生じる事象に対して、私たちはどのように向き合い、意味を与え、選択していくのか。この「不随意性と決断」の繰り返しこそが、新たな発展を生み出す契機となるのではないだろうか。
U-ku は、自らが選んだ水彩絵の具の色によって生まれる偶発的な滲みや形を、人生における予期せぬ出来事になぞらえる。そして、水彩で描写した後、アクリル絵の具、岩絵の具、金箔などの異なる画材を用いることで、その偶発的な出来事をどのように活かすかを決断し、選択を重ねていく。この一連の制作過程を経る中で、U-ku は自身のさまざまな孤独に関する記憶と作品を照らし合わせ、最終的に自らを投影したキャラクターモチーフを加えていく。その作品を鑑賞する第三者は、作品の中に新たな発見を繰り返しながら、それぞれの記憶と結びつけていく。その結果、作品は鑑賞者の数だけ背景を持ち、無限に広がる物語を内包するものとなる。そこには常に 1 対 1 の対話が存在し、鑑賞者は擬似的にあらゆる「孤独」と向き合うことになる。
出品予定作品
タイトル:柳暗花明
サイズ:546×220 mm
技法:ミクストメディア
価格:126,000円(税込)
タイトル:お見送り
サイズ:333×333 mm
技法:ミクストメディア
価格:89,000円(税込)
タイトル:Unwind
サイズ:606×910 mm
技法:ミクストメディア
価格:531,000円(税込)
タイトル:解放
サイズ:273×220 mm
技法:ミクストメディア
価格:70,000円(税込)
タイトル:Love solitude
サイズ:410×242 mm
技法:ミクストメディア
価格:121,000円(税込)
タイトル:必要だった時間
サイズ:333×333 mm
技法:ミクストメディア
価格:89,000円(税込)
タイトル:似たもの同士
サイズ:410×242 mm
技法:ミクストメディア
価格:121,000円(税込)